【移転リニューアル】過去情報：鶴岡「酒BAR 彩鶴（あやつる）」庄内18蔵の日本酒をゆったりと味わえる素敵なお店（山形県鶴岡市）

【2024年4月27日追記】
「酒BAR 彩鶴（あやつる）」は、2023年9月に移転リニューアル。「串と小皿料理　酒菜　鶴と亀」として営業されているそうです。
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～ 本記事は過去情報としてご参考までどうぞ。～
こんばんは。日本酒に愛された女です♪
私は20代後半から日本酒に目覚め、今まで山形の日本酒もたくさん飲んできました。でもまだ知らないもの、名前しか知らないものがたくさんあります。
「日本酒と言えば山形と言われるのはなぜだろう？」
そんな庄内の日本酒を現地でガッツリ飲んでみたい！と、2017年7月に2泊3日の鶴岡・山形旅行で訪れた「酒BAR 彩鶴」をご紹介します。

「酒BAR 彩鶴（あやつる）」とは？

庄内18蔵の日本酒が1ショットから注文できる！

「現地の日本酒をいろいろ飲みたい！」という願望を叶えてくれます。庄内だけでも18蔵もあるのですね。それを揃えているというのはとてもポイントが高いです☆

500円から飲み比べセットがある

「コスパ良くいろいろな日本酒が飲める♪」
飲み比べセットは500円からあるのがとても嬉しいです。気軽に試せますよね♪ メニューの黄色い印をつけたもの以外から3種選べます。これで500円とは、素晴らしいです。

他にも、1,000円のプレミアム飲み比べセットがあります。その場合、メニューに載っているものから何でも選べたと思います。（詳細はお店にご確認くださいませ）

「自分が飲めるキャパを考え、少量ずついろいろな日本酒が飲める♪」
大酒飲みさんは関係ありませんが、自分のキャパは「2合まで」とか「3合まで」とかありますよね。それに合わせて、「ちょっと試してみたい日本酒」は飲み比べセットで味見し、すごく気に入ったものを銘柄指定してゆっくり美味しく味わう。。なんてことができます。これ、理想のパターンです☆

料理が美味しい

「美味しい日本酒と美味しいお刺身があれば幸せ☆」がキャッチコピーな私です。両方が揃わないと満足度が下ってしまうんです。。。ですので、お刺身が美味しいことが第一！
最初にいただいた「ソイのお刺身」の美しさ。どうだ！と言わんばかりのお魚。味ももちろん、好みの日本酒にぴったりです。この時点で、こちらのお店のランクがギュイーンと急上昇したのは間違いありません（笑）お昼に食べた海鮮丼と言い、こちらのお刺身と言い、庄内浜のお魚のレベルはめっちゃ高いですね♪

店長の接客が素晴らしい

フードコート「鶴岡バル」内の一角にある「酒BAR 彩鶴」のカウンター。6席用意されております。

私が訪れた時は先客がおらず、そこに座れば「私vs店長」という構図になります。はっきり言って、ドキドキです(^^;でも居心地が悪ければ、ささっと飲んで帰ればいいですし、それよりも何よりも「そこで庄内の日本酒を飲んでみたい！」という気持ちが強かったので思い切って座りました。

店長の所作がスマートでとても素敵です☆ラベルは上向き、左手の人差し指を口元にそっと添えて注ぐのですね♪
そして、とても穏やかで、丁寧で、わかりやすく日本酒のことを説明してくださって、「なんとまぁ、居心地のいいこと！！」ほっとしました。いらぬ心配でした(^^)
「日本酒が大好き☆」という気持ちがこの出会いをもたらしてくれたのですよね～♪ あぁ、嬉しい。サービスしてくださったりして、そのたびに心の中で嬉し涙でした。ほんと、来てよかったです♪

この日の日本酒

この日飲んだ素晴らしき日本酒たちをご紹介します♪

飲み比べセット3種（やまと桜・栄光冨士・十水）

1. やまと桜・純米吟醸　出羽燦々（合名会社 佐藤佐治右衛門／東田川郡庄内町）
2. 栄光冨士 SHOOTING STAR 2017・純米吟醸　無濾過生原酒（冨士酒造株式会社／鶴岡市大山）
3. 十水・特別純米酒（加藤嘉八郎酒造株式会社／鶴岡市大山）

ふふ。このチョイスいかがですか？大好きな栄光冨士は必須。「SHOOTING STAR」は初めてです♪ 十水は、蔵元さんのサイトでもチェックしていて飲みたかったので迷わず。最後の1つは迷いましたが、相談して飲んだことのないやまと桜にしました。

やまと桜・純米吟醸　出羽燦々　☆4

ややふくよかで、香り・バランス・旨味がいい♪

栄光冨士 SHOOTING STAR 2017・純米吟醸　無濾過生原酒　☆5

蔵出し数量限定品。山形県産の「はえぬき」を使用。香り・味・バランス・旨味・キレすべて良し(^o^)/ これ、めっちゃ美味しい！！美味しすぎっ！！運命の1本に出会っちゃいました☆嬉しいなぁ(*^-^*)

十水（大山）・特別純米酒　☆4.5

「WGO2017（ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017）にて最高金賞を受賞」した銘柄だそうです。
うまし♪ 後半に「濃醇旨口」タイプを飲むのが好きなので、これはぜひ後半に飲みたいな♪

江戸時代、米は体積「升・斗・石（米一石は150kg）」による計量が一般的であり、酒造りの米と水の割合は、「米十石」に「水十石」を使用する「十水（とみず）仕込み」と称される製法が一般的でした。時代は流れ、現在米の磨きは進み、米の溶け過ぎなどの影響を最小限にするために、「米十石」に「水十二石」以上の使用が主流となっております。
当社はその原点を俯瞰し、昨今の多くの料理に合うように、大山流「十水」を醸成いたしました。
濃醇でコクがあり、しかも柔らかくキレのある味わいを、冷やでもお燗でも・・・・心おきなくお楽しみください。
引用：瓶の裏ラベル説明書きより

羽前白梅・純米大吟醸　雪女神（山酒104号）生詰め　☆5

羽前白梅　雪女神もとても美味しくて、びっくりしました。こちらも初めてでしたが、フルーティーで、バランス良くて、キレイで私の大好きな味タイプ♪ またまた出会っちゃいました。とってもとっても美味しかったです。
店長からお話を伺うと、少人数・手造りの蔵元さんで、今の時代でも手作業で洗米したりとても丁寧に日本酒を造られているそうです。心にしみてきます。。。そういうお話を聞くと、この美味しさも納得。余計に美味しく感じますし「ありがたくいただこう♪」って思います。

酒造好適米「雪女神」

「雪女神」という酒米も初めて知ったのですが、美しいネーミングがとても素敵です☆色白の東北美人さんを連想させます(^^)
2017年の春にデビューしたばかりの大吟醸用の酒米なんですって♪

店長から、「帰りの電車ででも読んでくださいね♪」といただいた庄内酒まつり実行委員会発行「十八酒蔵地酒名鑑」に書かれていた内容からピックアップします。

「雪女神」待望のデビュー！

「雪女神」待望のデビュー

山形県初の大吟醸用酒造好適米として開発された「雪女神」の新酒が、2017年春に本格デビューしました。雑味につながるタンパク質が少ない特性を生かし、透明感があり、スッキリした味わいのお酒です。
山形県の酒米「出羽の里」（母）と、宮城県の「蔵の舞」（父）をかけ合わせた品種で、山形県工業技術センターが平成10年度に研究開発に着手し、平成14年度に実証栽培を始めました。味を左右するでんぷん質の塊「心白」は小さな点状で、大吟醸用に深く削っても割れにくく精米しやすいのが特徴です。

 

白露垂珠をちゃんと飲んでみたくて、無理を言って2種類を「半合ずつ」いただきました。

左）白露垂珠 Jellyfish・純米大吟醸　☆4

やや甘旨とろん♪とした感じ。このネーミングは、加茂水族館のくらげから来ているそうです。

右）白露垂珠 真夏の生原（なまげん）生酒・純米吟醸　☆5

これ、美味しい！！もう、また出会っちゃいましたよ☆「生酒」「無濾過生原酒」というキーワードが好きなので、ラベルからだいたい合いそうだなぁ♪とは想像していましたが、抜群に美味しいです。フレッシュで、甘み、旨味、フルーティー(^-^)くーっ、たまらん。

古酒屋のひとりよがり・大吟醸　☆4

「栄光冨士が好きなら、これを飲まずして語るべからず。」というものらしい「ひとりよがり」。
まだ昭和50年代、誰もこだわりの日本酒をつくっていなかったころに「つくりたい日本酒をつくる！」と始めた画期的な試みだったそう。そのおかげで、今の純米文化につながっていると思うと、素晴らしいなぁと思います。
昔ながらの香りも残していますが、ほんのり栄光冨士のような味わいも感じます。原型を知ることができて良かったです。いい記念になりました。

大山 槽掛け雫酒・大吟醸　☆4

大山もちゃんと飲んでみたい。「雫酒」という言葉にも弱いもので(^^)しかし最後の最後で記憶が・・・美味しかったのは覚えています。飲みたいものがたくさんあるのに、キャパが限られているというのは悲しいものですね(;_;)

ちょこっといただいちゃいました♪

「大好きな日本酒を飲みに山形に来ました(^o^)/」
という私に、店長はとても優しく接してくださり、
「日本酒が好きな方にせっかく来ていただいたので、よかったら♪」
と、おすそ分けしていただきました。そのお気持ちがとってもとっても嬉しくて大感激でした☆本当にありがとうございました！！

お店の情報と地図

ご参考になさってくださいね♪

お店の情報

※最新情報は、酒BAR 彩鶴（Facebook）でご確認ください♪

地図

さいごに

庄内地方の日本酒のレベルの高さに驚きました。どれもそれぞれ少しずつ味わいが異なり本当に美味しいのです。キレや美しさ、キレイな水のような部分まで感じることができ、「これはいったいどういうことなんだろう？」と、頭の中で？マークが浮かびっぱなしでした。答えはわかりませんが、日本酒の本当の味を知りたければ、現地もしくは現地の近くでいただくのが一番良いんだな♪ ということだけはわかりました。

お店の雰囲気は、店長のおかげで女性1人でも全然問題なく、とても心地よく美味しく幸せなひとときを過ごすことができました。お昼に訪れた時に空いていなくて、夜にリベンジして本当に良かったです♪
後半、鶴岡で生まれ育ったという私よりだいぶ年下の男性もカウンターに座られて少しお話をしたら、ぼくとつでなんだか憎めないなぁと思いました(^^) カウンターに座る前からテーブルで既に友達と飲んでいたようで、「もう飲めませ～ん。」と先に帰っちゃいましたけど（笑）まだ鶴岡に来て1日目でしたが、会った人みんな穏やかな印象です。

庄内の日本酒と美味しいおつまみをいただきながらゆったりと心地よい時間を過ごしたい方は、きっと気に入るお店だと思います。
少なくとも私は大好きなお店になりました。近くにあったら、絶対週に一度訪れてしまう自信があります(^^)v（鶴岡に移住したい）他にも美味しそうな料理がたくさんありましたし、またいつか鶴岡に来ることがあれば一次会からどっぷりこちらのお店で楽しみたいと思います(*^^*)
皆さんも機会がありましたら、顔を出してみてはいかがでしょうか(^^)？

酒BAR 彩鶴（食べログ）

後日談

あまりに美味しかったので、帰ってきてから「榮光冨士　純米吟醸　無濾過生原酒　Shooting Star」を購入しちゃいました♪

購入先のご紹介